過酷な富士登山の実態

5年前の夏、富士山山頂まで登りました。もともと登山に興味があったわけではなく、会社の同期とたまたま富士山に登ってみようとなったのですが、実際に登っているときはどうして富士山に登ろうなんて言い出したんだろうと後悔と怒りを抱えながら登った記憶があります。富士山5合目までは車で行き、そこから徒歩で山頂を目指す一般的なコースを辿りました。登り始めたのは午前9時頃でした。翌朝の日の出を7・8合目の宿から見ようということになっていました。7合目までは意外とスムーズでしたが8合目を目前に同期の1人が高山病になり、休憩を繰り返しながら8合目の江戸屋という宿に着きました。江戸屋に着いたのは夕方5時頃でした。すでに多くの宿泊客が滞在しており、その日の夕食がカレーであると入ってすぐ分かりました。この宿はなかなか繁盛しており、修学旅行生も一緒のようでかなり騒がしく、疲れた私たちにとってはこの上なく煩わしい存在でした。夕食のカレーは本当においしくなかったです。仕方がないのですがご飯を炊く際に8合目だと水の沸点が下がり、実際にご飯を炊くのに必要な温度に達しないのでお米の芯が残ったご飯でカレーを食べることになりました。寝る場所も1人1人の仕切りがなく、みんなで雑魚寝状態で私の隣は知らないおじさんでいびきがうるさく最悪でした。結局同期みな疲れ果て翌朝の日の出を見る元気もなくぐっすり翌朝7時まで寝てしまいました。翌朝は体力も回復しすぐに山頂まで登ることができました。山頂は晴れて素晴らしい景色が広がっていました。河口付近も間近に見ることができ、非日常を味わうことができました。下山はものの2時間くらいで登りが如何に大変なことであったか思い知らされました。これから富士山に登ろうとする方には是非情報収集をしっかりし、準備を万端にしてから挑戦することをお勧めします。

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登山を好む人は孤独な人が多い気がします

登山を好んでする人は圧倒的に男性のほうが多い気がします。私の周囲で登山をしている人は全員が男性ですし、実際に自分が登山を体験したときも大半が男性1人で登山をしている人が多かったです。 登山をすること自体はとてもよいことだと思うし、一歩一歩前進した末に素敵な景色を見られたり、普段の生活から離れて静かな時間を過ごせたりという意味ではリラックス効果や達成感が高いのかもしれません。もちろん、体力作り&健康維持をする上でも非常によいスポーツだと思います。しかし、「どうしてこんなに男性が多いのだろうか?」という疑問にあるときぶち当たりました。 これはあくまでも個人の意見ですが、登山をする人に男性が多いのは、登山が彼らのストレス解消に大きく繋がっているからだと思うのです。また、1人で登山をする、という点を考慮しても、大半の登山家の人は孤独な人が多い、ということがわかります。きっと日々の生活で人と触れ合うこと自体にかなりストレスを抱いている人が多いような気がします。 興味深いことは、登山をする人は登山中にすれ違う人と挨拶をする習慣があります。これは登山家の間での暗黙のルールとなっているようですが、このようなかたちでコミュニケーションを少なからずと言えどもとって人との交流をしているということですよね。 女性は登山なんかしなくてもコミュニケーション能力が高い人が多いので、普段の生活の中で人との交流を盛んにしながら孤独を和らげることが可能です。しかし、男性は社会の中でも孤立する傾向があるため、一匹狼が多いことでもわかるように、女性のようなストレス解消法はできないのでしょう。これが結局、登山というかたちでうまく消化されている面もあるのではないだろうか、と思います。登山で便利なトレッキンポールはレンタルすることもできますよ。

一切経山の山頂から見下ろす魔女の瞳は感動ものでした

昨年の10月に山登りが好きな職場の先輩から福島市にある一切経山に一緒に登山しないかとの誘いを受けました。 私は30代までは同じ福島県にある安達太良山などに登っていましたが、最近20年近く本格的な登山はしてなかったので、「私でも登れるんですか?」と聞いてみると、「ゆっくり登るから大丈夫。山頂から見る「魔女の瞳」は最高だぞ」と言われたので、特に断る理由もなかったことから「じゃあ行きますか」と返事をしました。 自宅に帰り妻に久しぶりに登山することになったことを告げると「運動不足だからいいんじゃない。行ってきなさいよ」と大歓迎されたのは意外でしたが、「そもそも魔女のなんとか」って何だろうと思いサイトで色々と調べてみると、一切経山の山頂からは通称「魔女の瞳」と呼ばれるブルーのカルデラ湖を見下ろすことが出来て、その綺麗さや神秘さから登山客に人気のスポットであることが分かりました。 そして迎えた登山の当日は天気も良く、私は在り合わせの準備をして登山口のある福島市磐梯吾妻スカイラインにある浄土平に向かいました。 駐車場に到着し先輩も含めた仲間2人といよいよ片道90分程度とされる山頂を目指しましたが、最初の地形は平坦だったため何とかみんなのペースに合わせて登ることが出来ましたが、途中にある避難小屋あたりからは急勾配であったため、日ごろの運動不足を痛感する悪戦苦闘となり、山に慣れた先輩達には「どうぞ先に行ってください。ゆっくり登りますから」と話すと、「気にするな。ゆっくり登ろう」と言われましたが、ちょっと登っては休んでしまうほど私自身は疲れていたので、何度かお願いして山頂で待っていてもらうことにしました。 時間がかかりながらもようやく頂上付近に近づくと、先輩たちは一緒に「魔女の瞳」を見るために山頂直前で待っていてくれたので、全員で「魔女の瞳」を見下ろせるスポットに移動しました。 やがて目に入ってきたのは、何とも言えない雰囲気を持ち日光のあたり具合で色も変わる不思議な沼でした。「これが、魔女の瞳か」としばしその絶景を堪能し、「登って良かったです」と誘ってくれた先輩に言うと、先輩もとてもうれしそうに「そうだろう。またどこか登ろうな」と言ってくれました。 その後は山頂で軽い食事を取り、湿原を歩く経路で下山しましたが、感動と達成感もあったのかとてもすがすがしい気持ちになっていました。 「魔女の瞳」登山はシーズンオフ近くだったのですがとても良い思い出となったので、今年は春先から初心者向けの登山をいろいろと楽しみたいと思っています。ザックはレンタルすることもできますよ。